作品詳細

専門学校東京ビジュアルアーツ / 2019 / 9min
監督:橋本根大(HASHIMOTO Nebiro)

もうすぐこの時代が終わるらしい。みんなそう言っているから本当に終わるのだろう。時代が終わるが私は終わらない。時代は変わっても多分私は変わらない。私の今日は私の昨日を「command C」 + 「command V」したみたいなそんな今日だ。

東学祭委員作品紹介

映像と言葉を素早く重ねるスタイルだが決してそれだけではない。もっとだらしなく、平凡な女の子の他愛のない最高の独り言。あるいは、平成最後のタイムカプセルかもしれない。『それはまるで人間のように』と合わせて橋本監督の映画作りへのアプローチのふり幅が分かる一作。

監督:橋本根大(HASHIMOTO Nebiro)
2016年東京造形大学アニメーション専攻卒業。 同年に付属の大学院へ進学し、2018年修了。 現在、映像制作会社に勤める。

製作のきっかけ・着想
東京を描こうと思いました。世間の目から見た東京ではなく、自分の目から見た東京を。すると、見えてきたのは特に変わったものはなく、ただの日常でした。少し汚れた日常でした。居心地のいい日常でした。そんな東京が好きでした。そんな好きな東京を少女の独り言の様に届けたいと思いました。別に全部を聞かなくても良いです。流してくれていいです。なんとなく独り言を感じて欲しいです。

作品の見どころ・メッセージ
この作品ではモノローグというよりは独り言として女性の言葉が常に入っています。スタッフやキャストの柊さんと話し合い女性の気持ちに近い物として書きました。柊さんには独り言のように話してもらい、そこに映像が乗っかっている感じです。どんどん過ぎ去っていく映像をぜひ体験してください。

9min / BD / ワイド1.78 / モノサウンド / 2019
<キャスト>柊まこ
<スタッフ>監督・脚本・編集・撮影:橋本根大/録音:飯島奈々/整音:上戸幸輝/制作:鈴木彩音