作品詳細

目白大学 / 2019 / 45min
監督:白磯大知(SHIRAISO Daichi)

数年前家を出て一人東京で暮らす和馬は、親が経営していた酒屋を継いだ兄、弘文の元へ帰ってくる。久々に訪れた実家は昔のままの懐かしさの中に確実に変わってしまったものがあった。 刻々と変わっていく今に戸惑い、必死に否定して、生きようとするふたり。

東学祭委員作品紹介

絶対の絆である「兄弟」に正々堂々と、あざとさや照れもなく、正面から挑んだ一作。主演・藤原季節の演技が深みと奥行きを与え、人物が映画の中で生きているよう。純度の高い兄弟愛に心を打たれない観客はいないだろう。一般大学からの応募作品という点にも注目したい。

監督:白磯大知(SHIRAISO Daichi)
1996年東京都生まれ。17歳から俳優活動を開始。役者業の一方独学で脚本を書き始め、本作が初監督・脚本作品。

製作のきっかけ・着想
僕の家の近くにある酒屋が潰れてしまい、それをきっかけに、「町の酒屋」という文化が次々と潰れていってしまっていることを知りました。このどこか懐かしくあったかい町の酒屋というものを残したいと思ったのが、作品作りのきっかけでした。そして、僕の祖母が認知症になってしまったこともこの作品にとても影響しています。

作品の見どころ・メッセージ
実際に長くから続く酒屋さんに協力していただき、出来るだけそのままの形で、撮らせていただきました。兄弟という近いのに遠い不思議な距離感。そして酒屋さんのどこか懐かしい空気感。

45min / BD / ワイド1.78 / ステレオサウンド / 2018
<キャスト>藤原季節 長尾卓磨 藤城長子
<スタッフ>監督・脚本・編集:白磯大知/撮影:光岡兵庫/録音:小笹竜馬/照明:岩渕隆斗・小松慎吉/音楽:総理(響心soundorchestra)/編集:キルゾ伊東/制作:徳平弘一・長野隆太・樋井明日香