『蟹眼』作品詳細

日本大学芸術学部 / 2022 / 12min.
監督:前田青空(MAEDA Aozora)

上映スケジュール:<Dプログラム> 8月21日(日)13:50〜

蟹の眼の奥で

「蟹」の幻覚に溺れていく男と、それを見つめる女の情念を描いたアニメーション作品。多様な質感が混ざり合う不条理な空間が廻っていくなかで、男女の存在が生々しく揺れ動く。

【キャスト】 大滝悠介、柴田桜子
【スタッフ】 企画・監督:前田青空 / 音響・音楽:渡邉響己 / 構成・デザイン:前田青空 / 構成・デザイン 協力:角田勇樹 / バーチャルカメラマン:前田青空、小森航平 / 実写撮影助監督:上床桜子 / ロトアクター 協力:佐藤優希、米津光哉 / 作画・仕上げ:前田青空、米津光哉、尾上巧、西下聖也 / 撮影・3DCG・編集:前田青空 / 3Dスキャニング:前田青空、渡邉響己

監督:前田青空(MAEDA Aozora)

監督プロフィール
2022年日本大学芸術学部映画学科卒業。 在学時にはアニメーションを専門とし、ロトスコープを表現テーマとしながら実写素材や3DCGと組み合わせた作品制作・研究を試みてきた。 現在は商業アニメーション制作に従事しながら映像作品の制作を行なっている。
フィルモグラフィー
『BOX』(2021)
製作のきっかけ
ロトスコープという表現手法が内包する「不気味さ」の印象を、人間の身体がもつ所作のグロテスクさと結びつけられないかという着想で制作しました。また、それを捉える視点に現実のカメラや人間の視線のような有機性を付与することで、観客と作品世界との距離感をコントロールするという考えで表現を試みました。
作品の見どころ
奥行きが強調されながらもディテールが淡白な3DCG空間や、そのなかで平面的なフォルムをもちながら現実の運動情報を引き継いで動く人物作画など、質感のギャップを楽しんでいただければ幸いです。また、断絶された映像の印象をつなぎ合わせ、多様な音色をもって展開する音空間の表現にもご注目ください。

チケットは7月2日(土)よりPassMarketにて販売開始!