『分離の予感』作品詳細

武蔵野美術大学 / 2024 / 64min.
監督:何英傑(He Yingjie)

上映スケジュール:<Cプログラム>

君の目から、いつも離れてる予感が見える

同じ俳優である若葉と黒川は、ある映画のオーディションで偶然出会った。
最初、彼らは脚本の元に結婚する予定の恋人を演じたが、その後、監督は2人に即興演出をお願いし、現実と演出が重なり、彼らは再会したカップルを演じることになった。

【スタッフ】製作:袁鑠涵(えん しゃくかん)、何英傑(か えいけつ)/脚本:何英傑(か えいけつ)/監督:何英傑(か えいけつ)/編集: 何英傑(か えいけつ)/撮影:苗莊莊(みお そうそう)/照明:張澤誠(ちょう たくせい)/美術:吳詩瑤/録音:張楠(チョウ ナン)/楊宇安(よう うあん)/音楽:なし/記録:格桑梅朵(ゴーァサン メイドウ)/衣装:趙藝安(チョウ おくあん)/小道具:林銘君(りん メイクン)/装飾:陳笑(チン シュウ)/演出助手:青石太郎(あおいし たろう)/撮影助手:段昊(だん こう)、湯方騰(とう ほうとう)/照明助手:陳安南(ちん あんなん)

監督:何英傑(HE YINGJIE)

監督プロフィール
中国出身で、現在武蔵野美術大学で修士課程を在学中、学部時代には写真、メディアアート、映画制作を学び、在学中に短編映画二作と初の長編映画『分離の予感』を監督しました。 映画の創作はアッバス・キアロスタミや濱口竜介の影響を受け、映画の媒介性や俳優の身体性に焦点を当てています。
フィルモグラフィー

2019.9 自主制作・実験映像『No man is a island』(監督・編集・脚本・出演)
2021.6 短編映画『赤い巣』(撮影・照明 )
2021.9 ビデオアート作品『A song is a highway』
2022.7 短編映画『二人して捧げる賛辞』(監督・編集・脚本)
2022.10 映像インスタレーション『A light talk: between two characters』
武蔵野美術大学12号館地下展示(監督・編集・脚本・出演)

2023.7 自主制作・映画『春眠』(監督・編集・脚本)
2023.9 8ミリフィルム短編映像『映・像』(撮影・監督・脚本・編集)
2023.10 自主制作・映像作品『Night Market』(撮影・監督・編集)
2024.3 武蔵野美術大学卒業制作・映画『分離の予感』(監督・編集・脚本)
2024.6 武蔵野美術大学&ラサール芸術大学合同短編映画『Fading』(監督・編集・脚本)

制作のきっかけ
『分離の予感』は、もともと企画していた二つの短編映画の構想や多くの思想の断片を融合させた作品です。一つ目は、カフェで別れを迎えたカップルが数年後に再会し、新たな生活を送る様子を描いたものです。二つ目は、ドキュメンタリー形式で、カメラが俳優の本当の姿をどれだけ映し出せるかを探求する内容です。カメラは時間を記録し、映像として残りますが、撮影されていることを意識したときに、人は「本当の自分」を見せることができるのかという疑問が生まれました。そして、この二つの短編が、『分離の予感』の情景とテーマをそれぞれ構築し、今回の作品になりました。
作品の見どころ
映画の人物演出に関する考察や方法論の追究を、映画表現そのもので構造的に体現していく試み。映画のキャストのオーディション会場が舞台。男女の別れを予感させる一幕。一組の男女が脚本を演技的に読み合せ、次の組では女優の不在により監督がト書きを読み男優とスタッフ女性が同じ脚本を読み合わす。そこに遅刻した女優が現れ動揺する男優とやや緊張感のある読み合わせへ...新要因が加わることで次第に芝居は迫真のものに昇華していく。

チケットは7月20日(土)よりPassMarketにて販売開始!