『花心 ファーシン』作品詳細

京都芸術大学映画学科 / 2023 / 89min.
監督:安本未玖(YASUMOTO Miku)

上映スケジュール:<Aプログラム> /span>

ゆれる、光と影。

写真家の祖父・哲郎の写真展の手伝いをする祐二。
カメラに興味を持ち始めた矢先、哲郎の訃報に接する。
写真に“魂が吸い取られる“と言っていた哲郎を撮ってしまった過去の行動に後悔しながらも、写真の魅力に惹かれる祐二は、哲郎の被写体の女・麗と出会い私を撮って殺してと志願される。

【スタッフ】監督・企画・脚本・撮影:安本未玖/プロデューサー:中川美里/撮影助手:瀬戸邑佳、山田颯馬/照明:山田颯馬/録音:佐伯いずみ、冨山侑起/美術・衣裳:中川美里、長堀葵/助監督:瀬戸邑佳

監督:安本未玖(YASUMOTO Miku)

監督プロフィール
2000年7月8日生まれ。福岡県出身。 京都芸術大学映画学科映画製作コース卒業。 祖父からカメラを貰ったことをきっかけに人を撮ることに興味を持つ。 監督作: 『浮かぶかたつむり』第23回ハンブルク日本映画祭賞受賞 『カンパニュラの少女』第33回東京学生映画祭実写長編部門 審査員特別賞受賞
フィルモグラフィー
監督・脚本・撮影:『浮かぶかたつむり』第23回ハンブルク日本映画祭賞受賞 『カンパニュラの少女』第33回東京学生映画祭実写長編部門 審査員特別賞受賞 撮影:『WATCH OVER!! 』時岡怜美 監督/アップリンク京都にて上映
製作のきっかけ
2019年6月10日父の日、祖父が死んだ。私は祖父を殺した犯人だ。 写真家だった祖父は私にカメラを教えてくれた。 私が祖父の写真を撮ろうとすると、「年寄りにカメラを向けるな、魂が吸い取られる」と言って毎度カメラを向けられるのを恥ずかしがったが、私は祖父の後ろ姿を黙って盗撮した。 その日の祖父は、全身真っ白のセットアップが桜によく合っていた。 私の祖父との思い出は、この盗撮した日を最後に終焉を迎えた。 祖父の残した言葉やファインダーを覗く姿を今でもしがらみのように鮮明に覚えている。 今回の卒業制作では祖父へのラブレター或いは挑戦状として、のたりと波打つ川の水面にのせて届けたいと思い、自ら撮影を担当しながら制作に取り組んだ。 撮る人間は、撮られる人間の人生を消費する。 ファインダー又はスクリーンに切り取られた、窓から覗いた人生の一部を安易な意思で撮ることはできない。 人の魂は、21gだと言われている。 撮ることを重ねるにつれて、カメラの重みは増していくだろう。自分にその重みを背負う覚悟はあるか。 安本未玖  
作品の見どころ
窓や鏡、額縁など、フレームインフレームを意識した撮影を行い、映画の中で写真やカメラの存在をどう保持し続けられるかを考えながら撮影を行った。

チケットは7月8日(土)よりPassMarketにて販売開始!

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