第33回東京学生映画祭 招待上映作品は『時をかける少女』を上映致します!!

©「時をかける少女」製作委員会2006

❙ 招待上映作品『時をかける少女』

第33回東京学生映画祭の招待上映作品は2006年公開 細田守監督の『時をかける少女』に決定致しました!
今年度の東学祭は夏の開催なので、夏に見たくなる映画として挙げられる本作を上映することが出来、大変嬉しく思います。
ファンの方も、劇場で見てみたい!という方も、たくさんの方のご来場をお待ちしております!

 

❙ あらすじ

高校2年生の夏、真琴(まこと)は、医学部志望の功介(こうすけ)、春に転校してきた千昭(ちあき)という二人の同級生と遊び友達として楽しく毎日を過ごしていた。ある日、真琴は、故障した自転車で遭遇した踏切事故の瞬間、時間を跳躍する不思議な体験をする。叔母の芳山和子(よしやまかずこ)に相談すると、それは「タイムリープ」といい、年ごろの少女に「よくあること」だと言う。真琴は、手に入れたその力をツイてない日常のささいな不満や欲望の解消に進んで使い始めるようになった。突然おとずれたバラ色の日々。ところが、タイムリープできる回数には限度があったのだ。
千昭の真琴への突然の告白を「なかったことにしよう」としたり、功介と同級生の果穂(かほ)の仲を取りもとうとしたりしたことで残りの回数がついに1回に。そして千昭にタイムリープしているんじゃないかと指摘され動揺した真琴は、最後のタイムリープを使いきってしまう。すると、真琴の目の前を、ブレーキが故障した真琴の自転車に乗った功介と果穂が横切る。自転車が踏切に突入し、2人の体が宙に投げ出され、
真琴が「止まれーー!!」と叫んだとき、時間が静止し、千昭が現れた。千昭は未来から来たことを真琴に告げ、この時代の、この場所の、この季節にしかない「ある絵」を見るためにタイムリープしてきたと語った。そして過去の人間にタイムリープの存在を知られてしまったからには、もう真琴と会うことはできないと言って姿を消したのだった。
和子は、打ちのめされた真琴に、自分が高校の時に好きになった男の人をずっと待ち続けた体験を語る。自分と真琴とは違う。待ち合わせに遅れてきた人がいたら、走って迎えに行くのがあなたでしょう、と。真琴は、自分のタイムリープ能力がもう1回だけ復活していることに気付いた。真琴は、自分が最初に千昭に会った、あの日のあの場所に戻るため、最後のタイムリープをする。今度こそ、自分の本当の気持ちを千昭に伝えるために、そして「かけがえのない時間」を取り戻すために。

 

❙ メインスタッフ

監督:細田 守
原作:筒井康隆
脚本:奥寺佐渡子
キャラクターデザイン:貞本義行
作画監督:青山浩行・久保田誓・石浜真史
美術監督:山本二三
CG: ハヤシヒロミ(Spooky graphic)
色彩設計:鎌田千賀子

 

❙ 受賞

2006 年 シッチェス映画祭 スペイン
2006 年 佂山国際映画祭 韓国
2007 年 アヌシー国際アニメーション映画祭 フランス
2007 年 ニューヨーク国際子ども映画祭 アメリカ
2008 年 ブリュッセル・アニメーション映画祭 ベルギー
他多数

上映後のトークショーには細田守監督のご登壇が決定!!

❙ トークショー

『時をかける少女』上映後、細田守監督のトークショーの開催が決定いたしました!!
細田守監督には今年度の東学祭審査員も務めていただきます。
ここだけの貴重なトークをぜひ会場でお楽しみください!
【チケット詳細】
・招待上映作品+トークショーチケット
前売 ¥1,500  当日¥1,700

撮影/神藤 剛

1967年生まれ、富山県出身。1991年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社し、アニメーターを経て1999年に「劇場版デジモンアドベンチャー」で映画監督としてデビュー。その後、フリーとなり、「時をかける少女」(06)、「サマーウォーズ」(09) を監督し、国内外で注目を集める。11年、自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立し、「おおかみこどもの雨と雪」(12) 、「バケモノの子」(15)でともに監督・脚本・原作を手がけた。「未来のミライ」(18)(監督・脚本・原作)で第91回米国アカデミー賞長編アニメーション作品賞にノミネートされた。最新作「竜とそばかすの姫」(監督・脚本・原作)は自身の監督作品歴代1位の興行収入を記録。第74回カンヌ国際映画祭カンヌ・プルミエール部門に選出された。
東京学生映画祭には初めての参加になりますが、主催者や参加者の学生の皆さんと、直接顔を合わせて、一緒に作品を鑑賞しながら意見交換できることを、今からとても楽しみにしています。若い方々が今の世の中をどのように捉え、どのように解釈して作品に反映させているのか、作品を通して若い方々のバイタリティを感じることができたら嬉しいです。