line5第30回東京学生映画祭

前回、29回は長年使用していた会場の使用が急遽使用出来なくなり、非常に苦しい運営を強いられました。その影響で、昨年は東学祭を立て直すために開催延期まで余儀なくされました。それでも多くの方の想いに支えられ、不滅の東学祭は2019年8月に記念すべき第30回を迎えることが出来ました。第30回は「のぼせる。」と題して、のぼせるほど熱い想いのこもった学生映画を夏の渋谷に届けました。

line5第30回来場者&ゲスト数 Attendance

総動員数792人(入場率74.15)
プログラム平均入場者数(6プログラム)132人(満席2回含む)
総ゲスト数62人
(ゲスト内訳:)学生監督15人
(ゲスト内訳:)作品関係者32人
(ゲスト内訳:)ゲスト審査員5人
(ゲスト内訳:)トーク・コラボゲスト10人

line5第30回エントリーデータ Submissions

総エントリー数213作品(平均28.34min.)
東学祭コンペティション部門127作品(平均40.92min.)
短編コンペティション部門86 作品(平均10.09min)
男性監督作品145作品
女性監督作品68作品

第30回東学祭コンペティション部門
<グランプリ>『中村屋酒店の兄弟』
監督:白磯大知 / 目白大学

東学祭委員作品紹介:絶対の絆である「兄弟」に正々堂々と、あざとさや照れもなく、正面から挑んだ一作。主演・藤原季節の演技が深みと奥行きを与え、人物が映画の中で生きているよう。純度の高い兄弟愛に心を打たれない観客はいないだろう。一般大学からの応募作品という点にも注目だ。

『中村屋酒店の兄弟』

目白大学 / 2019 / 45min
監督:白磯大知(SHIRAISO Daichi)

数年前家を出て一人東京で暮らす和馬は、親が経営していた酒屋を継いだ兄、弘文の元へ帰ってくる。久々に訪れた実家は昔のままの懐かしさの中に確実に変わってしまったものがあった。 刻々と変わっていく今に戸惑い、必死に否定して、生きようとするふたり。

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第30回東学祭コンペティション部門
<準グランプリ>『ツヤ子81歳』
監督:中川楓子 / 武蔵野美術大学

東学祭委員作品紹介:自分の祖母に、「孫」の誠実な眼差しでカメラを向けたドキュメンタリー作品。芸術表現としての映画、に留まらない「祖父母孝行としての映画の在り方」という新境地を切り開いた一作。学生という特別な年代だから撮れた素材の数は、ツヤ子さんと向き合った時間そのものを意味している。

『ツヤ子81歳』

武蔵野美術大学 / 2018 / 45min
監督:中川楓子(NAKAGAWA Fuko)

この作品は81歳になった私のおばあちゃんを一人の女性として掘り下げたドキュメンタリーです。 大学に進学してから会えるのは年に1~2回。気付けばおばあちゃんは80歳を超え途端に“老い”が進み、耳が遠くなったりしたことのなかった入退院を繰り返していました。離れて暮らすおばあちゃんと地元で暮らす予定がない私にとって、一緒に居られるチャンスは今しかないと思いカメラを持って大阪に帰ることにしました。

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第30回短編コンペティション部門
<グランプリ>『東京少女』
監督:橋本根大 / 専門学校東京ビジュアルアーツ

東学祭委員作品紹介:映像と言葉を素早く重ねるスタイルだが決してそれだけではない。もっとだらしなく、平凡な女の子の他愛のない最高の独り言。あるいは、平成最後のタイムカプセルかもしれない。『それはまるで人間のように』と合わせて橋本監督の映画作りへのアプローチのふり幅が分かる一作。

『東京少女』

専門学校東京ビジュアルアーツ / 2019 / 9min
監督:橋本根大(HASHIMOTO Nebiro)

もうすぐこの時代が終わるらしい。みんなそう言っているから本当に終わるのだろう。時代が終わるが私は終わらない。時代は変わっても多分私は変わらない。私の今日は私の昨日を「command C」 + 「command V」したみたいなそんな今日だ。

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第30回短編コンペティション部門
<準グランプリ>『がんばれ!よんぺーくん』
監督:しょーた / 東京造形大学大学院

東学祭委員作品紹介:圧倒的破壊力。何度も観てる委員に笑いを堪えるように見させても、4分間を耐えることができない。「これの何がいいの?」「知るかそんなこと、笑った方が負けだ」他のラインナップの評価すらゼロに戻しかねない、今年最強の飛び道具。

『がんばれ!よんぺーくん』

東京造形大学大学院 / 2018 / 4min
監督:しょーた(Shota)

少年よんぺーくんの元気な日々を描いたアニメーション。今回は〝おつかいにいこう!の巻〟です。

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line5第30回東京学生映画祭上映作品