33rd実写長編・短編部門審査員

 

 杉野希妃(SUGINO Kiki)
プロフィール
1984年生まれ、広島県出身。慶應義塾大学在学中にソウルに留学。2005年、韓国映画『まぶしい一日』で映画デビューし、続けて『絶対の愛』(06)に出演。2008年から映画制作にも乗り出し、『歓待』(10) で東京国際映画祭日本映画・ある視点部門作品賞、ヨコハマ映画祭最優秀新人賞、おおさかシネマフェスティバル新人女優賞などを受賞。そのほかプロデュース兼出演作は 『おだやかな日常』(12)、『ほとりの朔子』(13)、 『3泊4日、5時の鐘』(15)、『愛のまなざしを』(20)ほか多数。『マンガ肉と僕』(14)で監督デビューし、監督第2作 『欲動』(14)が釡山国際映画祭Asia Star Awards新人監督賞、監督主演作『雪女』(16)がケソン国際映画祭審査員賞を受賞。出演したブルガリア映画『ユキとの写真』が公開待機中。 俳優、監督、プロデューサーとしてアジアやヨーロッパの映画人とタッグを組むなど、あらゆる枠を超えた活動を続けている。
 瀬々敬久(ZEZE Takahisa)
プロフィール
1960年、大分県出身。77年、高校の時VTRで『僕は誰ですか』を撮る。京都大学哲学科在籍中より自主映画を製作。卒業後、「獅子プロダクション」に所属、助監督に携わる。ピンク映画『課外授業 暴行』(89)で監督デビュー。その後、商業的な作品を作り続ける一方で、『ヘヴンズ ストーリー』(10)『菊とギロチン』(18)はインディーズ体勢で製作、前者は第61回ベルリン国際映画祭で国際批評家連盟賞とNETPAC賞の二冠を獲得。近年では『64 -ロクヨン- 前編/後編』(16)、『なりゆきな魂、』『8年越しの花嫁 奇跡の実話』(17)、『友罪』(18)、『楽園』(19)、『糸』(20)、『明日の食卓』『護られなかった者たちへ』(21)、『とんび』(22)、『ラーゲリより愛を込めて』が今年12月公開。
 三宅隆太(MIYAKE Ryuta)
プロフィール
脚本家・映画監督・スクリプトドクター・心理カウンセラー。 1972年、東京生まれ。若松プロダクション助監督を経てフリーの撮影・照明スタッフとなり、映画、TVドラマ、MV等の現場に多数参加。 その後、脚本・監督業を中心にキャリアを積み、現在に至る。また日本では数少ないスクリプトドクター(脚本のお医者さん)としてハリウッド作品を含む国内外の映画企画等に多く携わる。東京藝術大学大学院で教鞭を執る一方、TBSラジオ『アフターシックスジャンクション』にレギュラー出演。著書に『スクリプトドクターの脚本教室』シリーズ等があり、ポッドキャスト番組『スクリプトドクターのサクゲキRADIO』もSpotifyにて配信中。
主な参加作品に、アニメ映画『神在月のこども』、映画『浅田家!』『ビブリア古書堂の事件手帖』『クロユリ団地』『劇場霊』『ホワイトリリー』『呪怨 白い老女』等。TVドラマに『デッドストック 未知への挑戦』『ほんとにあった怖い話』『世にも奇妙な物語』『古代少女ドグちゃん』『時々迷々』『シルバニアファミリー』ほか多数。

33rdアニメーション部門審査員

 岩井澤健治(IWAISAWA Kenji)
プロフィール
1981年生まれ、東京都出身。
高校卒業後、実写映画のスタッフとして石井輝男監督に師事。
その傍ら独学でアニメーション制作を始め、08年に短篇「福来町、トンネル路地の男」を発表。
7年半の歳月をかけて完成させた初の長編アニメ映画「音楽」は約9ヶ月に渡って異例のロングランで上映され、
国内外で高い評価を得て数々の賞を受賞した。

撮影/神藤 剛

 細田守(HOSODA Mamoru)
プロフィール
1967年生まれ、富山県出身。1991年に東映動画(現・東映アニメーション)へ入社し、アニメーターを経て1999年に「劇場版デジモンアドベンチャー」で映画監督としてデビュー。その後、フリーとなり、「時をかける少女」(06)、「サマーウォーズ」(09) を監督し、国内外で注目を集める。11年、自身のアニメーション映画制作会社「スタジオ地図」を設立し、「おおかみこどもの雨と雪」(12) 、「バケモノの子」(15)でともに監督・脚本・原作を手がけた。「未来のミライ」(18)(監督・脚本・原作)で第91回米国アカデミー賞長編アニメーション作品賞にノミネートされた。最新作「竜とそばかすの姫」(監督・脚本・原作)は自身の監督作品歴代1位の興行収入を記録。第74回カンヌ国際映画祭カンヌ・プルミエール部門に選出された。