『万年幻想曲』作品詳細
武蔵野大学 / 2023 / 28min.
監督:伊藤遥⾹(ITO Haruka)
上映スケジュール:<Bプログラム>
再生のプレリュード
母子家庭で育った主人公、天。母である陽子は、心理カウンセラーとして忙しい毎日を過ごしている。ある時、ピアニストを目指す友達の彩葉が、陽子のカウンセリングを受けていることを知る。実の親子のように彩葉へ寄り添う陽子の姿に、天は複雑な感情を覚える。天の誕生日の翌日、久しぶりの陽子とのお出かけに心躍る天。しかし、連れてこられたのは、彩葉のピアノのコンクールであった。天の中で何かが狂い始める…。
【キャスト】山本乙葉/植田青葉/小沢まゆ/寺岡哲/仲町麗子/藤優希/青山梨瑚/諸橋悠
【スタッフ】監督:伊藤遥香/脚本:森貞茜/助監督:青山梨瑚・諸橋悠/撮影:藤優希・秋田三美/録音:鈴木拳斗・大友かや乃・村山虹詩/編集:諸橋悠/制作:宇山ひかり・森貞茜/監修:小谷忠典/協力:板垣洋子・株式会社BLOXX・西東京市子育て支援部子育て支援課・西東京市企画部企画制作課
監督:伊藤遥⾹(ITO Haruka)
監督プロフィール
2001年生まれ。中学高校時代はバスケットボール部にて活動。本やアニメ、ラジオなどのコンテンツを心の支えとしていたことから、「いつか自分も誰かの心を動かしたい」という思いを持つ。その後武蔵野大学に進学し、2年次から映像制作表現ゼミに所属。カメラ担当として『つむぐ』を制作したのち、今作『万年幻想曲』にて初監督を務めた。
フィルモグラフィー
『つむぐ』カメラ担当
個人制作『天国と地獄』出演
製作のきっかけ
「子どもとして生きる権利」をテーマに制作をスタートさせました。その中でも、葛藤やストレスを抱えつつも吐き出すことができない、また吐き出せる場所がない子どもに焦点を当てました。大学生は、子どもではなく、また完全な大人でもないと考えます。だからこそ、双方に歩み寄ることができる今、制作すべきだと考えました。
作品の見どころ
見どころはラストシーンです。10代という時間の多くを過ごす学校は、教室や部活だけではない、そこに絡まる人間関係があります。また、家族との関係も、当然無視することはできません。自分1人で変わることが難しい。それがまさに10代だと考えます。そうであるならば、変えられないものではなく、変われる自分を変えていく。ラストシーンにはその想いを込めました。