作品詳細

日本大学芸術学部 / 2019 / 29min
監督:霧道百桃(KIRIMICHI Momo)

花を食べて生活しているエル。友人やバイト先の店長とともに、穏やかで楽しい生活を送る中、謎の少年と出会う。一緒に花を食べたり、素敵な場所に連れ出してくれる彼に夢中になってゆくが、身体は次第に疲れ果ててゆき…

東学祭委員作品紹介

「恋」の主人公は「振り回す君」なのか「振り回される私」なのか。アヴァンタイトルからまるで『アンダルシアの犬』を彷彿とさせるような世界観が色濃く、一瞬で引き込まれる。どこまでが現実で、どこまでが夢なのか、はたまた全て妄想なのか、余白の在り方が見事な1本。

監督:霧道百桃(KIRIMICHI Momo)
1996年、三重県名張市に生まれる。10代を岐阜県で過ごし、2015年日本大学芸術学部に入学。3年生在学時に全編16㎜モノクロフィルムの短編「VICE」で初監督を果たす。翌年、卒業制作にて、現実と幻想の狭間を他媒体で描いた「moondust」を監督。現在は同大学を卒業し、ニューヨークに留学中。

製作のきっかけ・着想
夢のような現実があれば、現実のような夢もある。その境界は曖昧で、今を生きる私たちも、どれが本当なのかわからなくなる時があると思います。そんな世界の狭間で揺れる主人公を、様々な方法を用いて幻想的に表現したいと思い、制作しました。

29min / BD / アメリカンビスタ1.85 / 5.1chサラウンド / 2019
<キャスト>川崎樹音 他
<スタッフ>撮影:李秋実/録音:田中柊子