『おじいちゃんの茶碗』作品詳細
名古屋学芸大学 / 2022 / 31min.
監督:平野沙菜(HIRANO Sana)
上映スケジュール:<Bプログラム>
それぞれちがっていいんだ
親の離婚で祖父の家に来てから2年。たけるは祖父・周吉が大切にしている茶碗を割ってしまう。姉・真帆は進路に悩む。母・春子は家族を気にも留めない父・周吉に不満を持っていた。3人はそれぞれの悩みを抱えきれずに、家を飛び出してしまう。1人取り残された周吉。長い一夜と共に、それぞれが「家族の形」を探していく姿を描く。
【キャスト】村山瑛大 松島孝彰 大澤由理 白木美羽
【スタッフ】平野沙菜 精廬友梨 青木めぐみ 藤村琢磨 名古屋学芸大学
監督:平野沙菜(HIRANO Sana)
監督プロフィール
愛知県生まれ。高校時代より写真作品を制作。2018年名古屋学芸大学メディア造形学部映像メディア学部入学。仙頭武則氏の講義で映画の演出に興味を持ち、映画を撮り始める。2022年に卒業制作で「おじいちゃんの茶碗」の監督・脚本・撮影・美術・編集を務める。
現在、働きながら制作活動を続けている。
フィルモグラフィー
宮崎大祐監督「plastic」
製作のきっかけ
自身の実体験。母子家庭で育ち、祖父母の家に引っ越しをする。祖父母と母の仲は悪く、両者に気を遣いながら、常にジレンマを抱えて生きてきて、孤独で、息苦しかった。大人になってようやく本音を吐き出せた時、やっと家族の一員になれた気がした。家族なのに家族じゃない、みたいな不安定な家族の形は私にしか書くことができないと思った。
作品の見どころ
全シーン全カット、綺麗な画にこだわって制作しました。特にたける、真帆、春子が家を飛び出した後は、画もそうですが、細かいカットを丁寧に繋げて音楽を綺麗に合わせてあります。注目してみていただけると幸いです。