作品詳細

東京藝術大学大学院 / 2018 / 15min
監督:渡邉安悟(WATANABE Asato)

東京藝術大学大学院映像研究科映画専攻夏期実習作品。 日常に在ったティッシュ配りの女の子の不在を通して、カフェで働く早川栞を軸に、翻弄される人びとのドタバタを描く。

東学祭委員作品紹介

『ドブ川番外地』を経て、更に磨きが掛かった渡邊節。フィットする物語を見つけた彼に敵はナシ。カットバックだけで面白いと思わせられるなんて、クラシック映画でなければあり得ないと思っていた。映画とは、いかにシンプルであるがために複雑なのか、と観終えて溜息が出る一作。

監督:渡邉安悟(WATANABE Asato)
1994年生まれ、大阪府出身。大阪芸術大学映像学科に進学後、大森一樹氏のもとで映画制作を学ぶ。劇映画や実験映像含め、十数本の映画を自主制作として演出。監督・脚本・編集を務めた卒業制作「ドブ川番外地」が初長編映画となる。現在は東京藝術大学大学院映画専攻にて、黒沢清氏や諏訪敦彦氏に師事する。

製作のきっかけ・着想
顔は見たことがある、名前は知っている、噂は聞いたことがある…。例えばその程度の他人が事件に巻き込まれたとして、我々はどのようにして立ち居振舞うのか。深刻そうな顔をして佇むのか、話題然と誇張して話すのか、我関せずと笑うのか、勝手な感情移入をして泣き叫ぶのか…。カフェに集った様々な事情を抱えた人びとの右往左往を通して、自分勝手で他者に無関心な我々が織り成す「茶番劇」を是非ご堪能ください。

15min / BD / ワイド1.78 / 5.1chサラウンド / 2018