作品詳細
大阪芸術大学 / 2018 / 82min
監督:渡邊安悟(WATANABE Asato)
数年前に自殺した友の死を受け入れられぬまま、無為な日々を送っている引き篭り青年・増村辰巳は、ある夜、両親の自分のことで諍う声にウンザリし、ふらりと家出する。あちこち歩き回り迷い込んだ街で、浮浪者親父・土川士郎と出会い、彼の家で暮らし始めることとなる。 飄然として何事にも拘らぬ性格の土川と過ごすうち、辰巳は段々と笑顔を取り戻して行く。が……。
東学祭委員作品紹介
ただひたすらに、「画で語る」ことに面白さを持っていて、セリフは少ないのに82分を退屈せず見せつける。シンプルな1枚のショットを重ねることで不思議な面白さが滲み出てくる渡邊監督の作家性は強烈。笑う場面も興奮するシーンもいくつもあって、見応えに文句ナシ。
監督:渡邊安悟(WATANABE Asato)
1994年生まれ、大阪府出身。大阪芸術大学映像学科に進学後、大森一樹氏のもとで映画制作を学ぶ。劇映画や実験映像含め、十数本の映画を自主制作として演出。監督・脚本・編集を務めた卒業制作「ドブ川番外地」が初長編映画となる。現在は東京藝術大学大学院映画専攻にて、黒沢清氏や諏訪敦彦氏に師事する。
製作のきっかけ・着想
僕自身の実体験を誇張し、ファンタジーを織り交ぜながらエンターテイメントとして仕上げました。頭の中にある言語化不能なテーマを本に込めて、がむしゃらに映画と向き合いました。日々に孤独を感じてる人や、自由を夢見る人たちに是非観ていただきたいです。当時の僕の全てが詰まっています。
82min / BD / ワイド1.78 / ステレオサウンド / 2018
<キャスト>北垣優和・藤田尚弘・笠野龍男・真弓・水城希海・ひと:みちゃん・上村いずみ・西出明・森谷泰子・石上亮・宮崎純平
<スタッフ>監督・脚本:渡邉安悟/脚本:宮崎純平/撮影:中條航/音楽:前田佳祐