作品詳細

専門学校東京ビジュアルアーツ / 2019 / 84min
監督:橋本根大(HASHIMOTO Nebiro)

指一つで何もかも創造と消滅することの出来る能力を持つ鈴木翔と、そんな鈴木と一緒に暮らすハナ。鈴木は自らの力に頼り仕事をせずに生きてきた。ハナはそんな鈴木との生活に満足を覚えながらもどこか窮屈さを感じていた。そんなある日、ちょっとしたことがきっかけとなり鈴木と喧嘩をしてしまう。喧嘩が元となり鈴木は仕事を始めるが、仕事を始めたことにより二人の関係が歪み始める。

東学祭委員作品紹介

神の力を持った同棲カップルの超大作メロドラマ。かと思いきや、物語の問いは「愛」じゃなく「人間とは何か」。
物語の的確な展開力と役者陣の好演が尺の長さも感じさせず、あっというまに見せきってしまう。高い映画力を持って、長編映画として成立させる。

監督:橋本根大(HASHIMOTO Nebiro)
群馬県館林市に生まれる。大学在学中に映画における表現の自由さに惹かれ、大学卒業後、専門学校東京ビジュアルアーツに進学。在学中は意欲的に作品を作り続け、太陽の無くなった荒廃した世界を描く「深海の泰子」や、魚に変わる運命を背負ってしまった一人の女性を描いた「ハイトエラ」など特殊な設定の作品を多く作る。

製作のきっかけ・着想
人間は昔からずっといます。ただ、人間は昔よりも多分ずっと何でも作ることの出来るようになりました。それはまるで神に近い様な、そんな感じなのではないだろうでしょうか。ただ、人間は神ではなく人間です。人間として生まれたのならばどんな力を持っていようが持っていまいが、そこには感情があり、葛藤があり、言葉にはできない複雑な感情が付きまとうと思います。この映画ではそんな感情を受け取ってもらえたらと思います。

作品の見どころ・メッセージ
この映画はリハーサルをあまり行わずに撮影に臨みました。打ち合わせ時にはそれぞれのシーンの感情がどういう感情なのか、どうしてこういう行動になったのかなどを詰めました。だからこそ演技に含まれる嘘の部分は少なく済んだのではないかと思います。そういった部分に注目していただけたらと思います。

84min / BD / シネマスコープ2.35 / モノサウンド / 2019
<キャスト>志々目知穂・櫻井保幸・ユミコテラダンス・片岸佑太・富井大遥
<スタッフ>監督・脚本・編集:橋本根大/撮影:田邊裕貴/照明:関塚勇斗・芳野希/録音:飯島奈々/助監督:上月理愛/制作: 鈴木彩音