『ただいま』作品詳細
武蔵野美術大学 / 2022 / 48min.
監督:劉波(LIU Bo)
上映スケジュール:<Aプログラム> 8月20日(土)12:05〜
蘇る、少年の日の記憶。
長いこと大都会を彷徨っている直人は、いつも、苦しい少年時代に自分に温かく接してくれた友人のタクミのことを思い出していた。しかし、そのタクミもいつしか跡形もなく直人の生活から消え去ってしまった。それは直人が抱えている心の蟠りとなった。
直人はタクミを探すために故郷に戻った。記憶の舞台となった場所で、記憶と現実は交錯し、すべてが美しい昔に戻っていくようであった。
【キャスト】とめ貴志、木村文哉、畦地祐平、松本裕樹、西田聖志郎、麓俊浩、佐藤誠浩、除川慶子、清水渋太郎、野元格、まっぴーさくらじま、有村まや、淵上岳、青木清太、児美川惠美、伊地知周作、小川夏果、伊地知一代、王淑琴
【スタッフ】スッタフ:監督・脚本・編集:劉 波/制作:溜 祐之介/助監督:蔡 融霖/撮影・照明:田辺 清人/撮影助手・カチンコ:伊藤 りか/フォーカス:蔡 融霖/照明応援:中別府 進 田代 一伸/録音:若杉 佳彦/編集協力:潘 志揚/整音:若杉 佳彦/カラーグレーディング:田辺 清人/制作・キャスティング協力:小川 夏果/化粧協力:鹿児島レディスカレッジ専門学校ー同様/車両:蔡 融霖/オリーブの歌:児美川 惠美子/守り歌:伊地知 久代/脚本翻訳協力:青木 清太/セリフ翻訳協力:伊地知 拓郎 小川 夏果/タイトルデザイン:宋其正 段昊
監督:劉波(LIUBO)
監督プロフィール
1996年中国湖南省生まれ。記者になりたく、大学でラジオとテレビ制作学科に入学。
2年生の時、映画制作授業があって、監督した短編映画『微塵』が学校の映画祭で最優秀賞をもらう、それから、映画に魅せられて、映画作りを続けた。
3年生の時、台湾に交換留学、作った映画『美しい世界』は北京大学生映画祭の短編部門に入選。卒業制作『やさしい夜』が優秀卒業制作賞をもらい。
2018年来日、2020年武蔵野美術大学造形学部映像学科大学院に入学。在学中色々な映画作品の撮影を担当しつづ、日本で映画の撮り方を勉強しました。
撮影を担当した作品『泳げる猫』が第74回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に入選、『小山田喜久太郎』SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021国内コンペティション短編部門 ノミネートなど..、
修了制作として、映画『ただいま』を作りました。
2年生の時、映画制作授業があって、監督した短編映画『微塵』が学校の映画祭で最優秀賞をもらう、それから、映画に魅せられて、映画作りを続けた。
3年生の時、台湾に交換留学、作った映画『美しい世界』は北京大学生映画祭の短編部門に入選。卒業制作『やさしい夜』が優秀卒業制作賞をもらい。
2018年来日、2020年武蔵野美術大学造形学部映像学科大学院に入学。在学中色々な映画作品の撮影を担当しつづ、日本で映画の撮り方を勉強しました。
撮影を担当した作品『泳げる猫』が第74回カンヌ国際映画祭シネフォンダシオン部門に入選、『小山田喜久太郎』SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2021国内コンペティション短編部門 ノミネートなど..、
修了制作として、映画『ただいま』を作りました。
フィルモグラフィー
監督・脚本・撮影・編集『微塵』
監督・脚本・撮影・編集「美しい世界」
監督・脚本・撮影・編集「やさしい夜」
撮影「およげる猫」
撮影『小山田喜久太郎』など..
照明助手として、参加した映画:「プラン75」、「自宅警備員と家事妖精」
ドラマ:「初情事まで1時間」、「定年オヤジ改造計画」、「先輩、断じて恋では!」など
監督・脚本・撮影・編集「美しい世界」
監督・脚本・撮影・編集「やさしい夜」
撮影「およげる猫」
撮影『小山田喜久太郎』など..
照明助手として、参加した映画:「プラン75」、「自宅警備員と家事妖精」
ドラマ:「初情事まで1時間」、「定年オヤジ改造計画」、「先輩、断じて恋では!」など
製作のきっかけ
ある日、昔の友人と電話で中学時代の同級生の昔話をしていると、突然、電話の向こうからその同級生が亡くなったという事実を聞かされ、私は喉を詰まらせたように黙然とした。
電話を切った後、その同級生のことを思い出そうとしたが、なぜか顔も思い出せず、一緒にいた時の記憶も曖昧になっていた。一緒に育ってきたはずなのに、どうして忘れてしまったのだろうかと、少し悲しい気持ちになった。
その気持ちを手放すことができず、感情のはけ口が見つからなかった。そこで、その同級生の思い出と、この2年間中国に帰国できなかった後悔を創作の元に、脚本を作成し、この映画を制作した。
電話を切った後、その同級生のことを思い出そうとしたが、なぜか顔も思い出せず、一緒にいた時の記憶も曖昧になっていた。一緒に育ってきたはずなのに、どうして忘れてしまったのだろうかと、少し悲しい気持ちになった。
その気持ちを手放すことができず、感情のはけ口が見つからなかった。そこで、その同級生の思い出と、この2年間中国に帰国できなかった後悔を創作の元に、脚本を作成し、この映画を制作した。
作品の見どころ
時間は思い出を忘れさせる。向き合えない過去、手放せない人や感情について、我々は別れの方法を見つけなければならない。世の中を「彷徨って」いる私たちには、おそらくきっと、心の隅に一時の安らぎをもたらしてくれる思い出が眠っているはずだ。この作品は少しでも観客にこの気持ちを伝えたら、嬉しいです。